のぞみ牧場学園の音楽療法とは?

音楽療法とは、こどもたちの大好きな音楽の様々な働きを利用しながら、身体的発達、認知的発達、情緒の発達、コミュニケーションの発達を促進していくものです。

楽器の活動では、楽器を演奏する力を引き出すだけでなく、相手や音楽に合わせる力、音楽を通してやりとりをする力を養います。また、声を出すことは、ことばで表現することが難しいこどもにとっては、とても大切な表現の手段となり、歌うことで発声や発語の幅を広げるきっかけにもなります。

ほかにも注目する力、聴く力、模倣する力、集中力…こどもたちにとって魅力的な音楽だからこそ、たくさんの力を引きだすことができます。

音楽療法の指導内容

のぞみ牧場学園では、こどもたちの心と体、社会性の発達を支えるために、様々なプログラムを行っています。

音楽療法の時間にはウクレレやアコーディオン、和太鼓、アフリカの民族楽器…世界各地の楽器の音色を楽しみながら、他者に対して自分を表現する力をしっかりと養います。

グループ療育では、楽器の演奏のほか、マカトンサインを使用した歌や、歌付きの絵本、ダンス、手遊びなど、さまざまなプログラムを行います。
グループの特性を生かし、一緒に音楽をする相手への意識を高め、人や周囲に合わせる力、音楽に合わせる力を引き出しながら、社会性も養っていきます。

個別療育では即興演奏を中心に行います。音と音だけのやりとり、ことばではないコミュニケーションをする経験をしっかりと積み重ね、人と関わる力、音楽を介して表現する力を養います。

自然豊かな環境を生かし、お天気の良い日にはお外での音楽活動も行います。
アコーディオンに合わせて歌いながら歩いたり、楽器を演奏したり…五感をフル活用しながら音楽を楽しみ、豊かな感性を養います。

時には近くのたんぼみちにおでかけすることも。
いつもと違った景色を眺めながら、歌って歩いたり、音楽に合わせて走ったり。
季節や身近な自然を感じつつ、のびのびと音楽の楽しさを十分に味わってもらいます。

年度の終わりには音楽発表会も行います。

大きなステージで、自分の表現をしっかりと認めてもらえる経験をすることで、こどもたちは表現することの喜びを学ぶことができます。

こどもたちの人生はこれから始まります。

いつかはつまずいたり、立ち止まったりする日もくることでしょう。そんな時に音楽が心の支えになれば…そんな願いも込めながら、日々音楽をしています。

まずはたくさんの音楽に触れ、音楽を十分に楽しむこと、音楽をちょっとでも好きになること。そこから心と体、コミュニケーションの発達をしっかりと育んでいきたいと思います。

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